「DestinyのDVDも100万枚突破しましたよ」
「シン、売り上げが良いことに越したことはないが……ガンダムはそれだけじゃないはずだ」
「何でそんなこと言うんですか!」
「俺達はやがてまた戦場へ出る日があるのかもしれない……だが監督と脚本家の勝手な理屈と正義感でただ闇雲にストーリーを続けるようなやり方は、間違っていると思う。……シン、君だって気づいているんじゃないか?」
「…………」
「でなけりゃ只の馬鹿だ……」
9話はファーストシリーズの中でも屈指の名シーンが登場です。
初陣から連戦につぐ連戦で、すっかり疲労しきったアムロは戦場に立つことを嫌がりはじめます。フラウやセイラさんに心配されたり、リュウさんにフォローしてもらったりしていながらも、ついに責任感の塊ともいえるブライトと衝突。
アムロ「……二度もぶった。親父にもぶたれたことないのに!」
ブライト 「それが甘ったれなんだ。殴られもせずに、一人前になった奴がどこにいるものかっ!!」
このシーンは本当に印象的です。始めてみた頃は、なんてヘタレな主人公だ……ぐらいにしか思えませんでしたが。少年が戦場に立ち、命のやりとりをする……その重みみたいなものに対する抵抗が感じられるシーンでした。
アムロ 「フラウ・ボゥ、ガンダムの操縦は君には無理だよ」
フラウ 「……アムロ」
アムロ 「くやしいけど、僕は男なんだな」
そういって戦場に立つアムロ。ガルマ率いるドップの編隊に、ガンダムの力を活かし考案していた空中戦をしかけます。
フラウ 「ブライトさん、ア、アムロがあんな戦い方をしている」
ブライト 「ああ、あいつのいいところだ。ふさぎこんでいても戦いのことを忘れちゃいなかった」
ガンダムの獅子奮迅の働き、カイ・リュウの援護、フラウの優しさやブライトの理解っぷりが、あいまって燃えるシーンでした。素直にかっこいいの一言です!!
ホワイトベースの団結ガンダムの強さ・アムロの成長も、ジオン軍の攻撃が意図的に執拗に繰り返されているのことで、演出を助けていると思います。
大規模な戦闘だけではなく、威力偵察のような小競り合いを描いているのが興味深いです。
この回は食糧事情だのマチルダさんの登場だのもあって盛りだくさんでしたよね。前半の嫌〜な雰囲気がガルマの襲撃で緊張に転じ、そしてガンダム空中戦で一気に払拭されていくWB隊の流れと、木馬襲撃の高揚感からシャアの策謀の不穏な空気へと変わっていくジオン側の流れの対比が面白いです。
アムロ 「フラウ・ボゥ、ガンダムの操縦は君には無理だよ」
フラウ 「・・・アムロ」
アムロ 「くやしいけど、僕は・・・」
フラウ 「・・・僕が一番ガンダムをうまく使えるんだ。1番、1番うまく使えるんだ・・・」
アムロ 「え?!」
そうなんですよー。ここらへんはseedでも踏襲されていた展開ですが、流れのもっていき方が面白いです。
話はそれますが、seedでのフレイ様がシャワーが浴びられない……とぼやいているシーンは案外好きでした。
アムロが「一つ」と数えながら撃ち落としていくシーンは、本当に盛り上がります。
――――
「ガンダムに乗れない…その業、重ねてきたのは誰だ?」
「それでも! 守りたい世界があるんだーーっ!!」
……ラウつながり(無理やりフォーーっ)